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日本農学会シンポジウム(10/8)のお知らせ

当学会も加盟しております日本農学会では、毎年10月に加盟学協会を問わず日本の農学研究が直面する課題から統一テーマを掲げ、それに精通した専門家に講演を依頼し、若手研究者を主な対象とするシンポジウムを開催しております。
本年度は下記のとおり、「環境の保全と修復に貢献する農学研究」と題して来たる10月8日に、東京大学に於いて開催を予定しております。
ご参加は無料ですので、ご興味がおありの方はぜひお越し下さい。

  • 統一テーマ:「環境の保全と修復に貢献する農学研究」
  • 日時:平成23年10月8日(土) 午前10時より (9時30分開場)
  • 会場:東京大学弥生講堂・一条ホール
    地下鉄南北線「東大前」駅からすぐ
  • 主な対象:学生・院生、若手研究者(一般の方もご参加になれます)
  • 目的・内容
    長年にわたる人類の生産活動によって、現在地球上では、温暖化や砂漠化及び土壌汚染などに代表される環境問題が深刻化している。
    そして、これらの環境破壊は、土地の持つ生物扶養力や土壌の浄化機能を著しく劣化させ、農業生産に打撃を与えるとともに、21世紀における全生命体の生存基盤を危うくしている。
    このような状況の中で、3月11日発生した巨大地震は津波と原発事故を引き起こし、農業生産に未曾有の被害を与えた。
    本シンポジウムでは、地球上の異なる生態系に観られる様々な環境劣化プロセスを提示するとともに、環境の持つ保全機能を人為的に修復するための手法を実証的に明らかにし、それぞれの環境と調和した21世紀の自然資源利用のあり方を社会へ提言することを目的とする。
    また、同時に、それぞれの課題の中で、可能な限り大震災からの復興に向けて、農学の役割に言及する。 特に、第3部においては、東日本大震災によって引き起こされた津波による海岸林の被害及び土壌の放射能汚染を取り上げ、早急の復旧・復興を目指して、科学者の視点から考察する。
プログラム
■ 第1部 環境劣化と修復のメカニズム
砂漠化に学ぶ大規模災害の社会生態学的視点
【千葉大学 小林 達明】
有害有毒赤潮の発生から沿岸域を守る
【北海道大学 今井 一郎】
微生物を活用して三宅島噴火跡地の緑を回復する
【森林総合研究所 山中 高史】
■ 第2部 環境の保全と修復を実践する農学

アジアの米を土壌汚染から守れ
【農業環境技術研究所 牧野 知之】
半乾燥地における賢い水との付き合い方
【総合地球環境学研究所 渡邉 紹裕】
西アフリカの脆弱基盤に生きる知恵
【日本大学 林 幸博】
■ 第3部 大震災からの復興に向けて
津波による海岸林被害と復興
【森林総合研究所 坂本 知己】
放射能汚染土壌の環境修復を目指して
【環境科学技術研究所 中尾 淳】
■ 総合討論